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フトアゴの肥満について

フトアゴの給餌について、給餌の頻度や何をどの位食べさせるのが適正かわからない方もいると思います。

その結果、肥満、隠れ肥満になってしまう子が割といるのではないでしょうか。


肥満である場合、お腹や脚がぱんぱんである、背中の真ん中に深い線が入ってしまっている、顎が大きくたるんでいる、脇の下に脂肪のかたまりのようなものが出来ている、等があります。


肥満なのかな?と思った時点で、健康診断をしてください。

触っただけで肥満と診断されることもありますし、レントゲンでどれぐらいの脂肪がどのようについているか教えてくれることもあります。


今回は、約1年間ほぼ毎日、野菜(小松菜、チンゲンサイなどのアブラナ科がメイン)や虫をあげていた子の例です。


フトアゴに脂肪がつきすぎるとどうなるか、以前撮った、「とげまる」と「はりすけ」のレントゲン写真をスマホで撮らせてもらい、比較してみました。

上図が「とげまる」で、たくさん脂肪がついた状態。下図が「はりすけ 」で、健康な状態(少し脂肪パックが少なく痩せ型)です。後者よりもう少し脂肪がついている方が良いかもしれません。


脂肪がつきすぎると腸や肺などの器官が上に押し上げられます。その結果、運動をすると息が上がりやすくなり、あまり動かなくなります。

そのまま給餌の量を変えずにいると、肥満が促進される可能性が非常に高いです。


肥満が進むと、脂肪パックが肥大したり、内臓脂肪とは違う、ただの脂肪の塊がお腹の中にたくさんある状態になります。

解決するには、きちんとした食事の制限が必要で、肥満の状態によっては、成果が出るまでは何ヶ月もかかります。

痩せてくると良く動くようになり、脂肪の燃焼が促進されます。


「とげまる」の場合は、野菜をレタス系をメインに切り替え、人参、カボチャ、モロヘイヤ、カブの葉、たまに小松菜を混ぜていました。

給餌の頻度は、野菜を週に2回、虫やグラブパイなどは週に1回3匹程度(グラブパイは1cm四方のものを3個)、その他の日は水分補給(飲まない時は少しだけ)でした。


これを3ヶ月以上続ける事で、760g→590gまで落ちました。現在もほぼ同じ給餌の量で、体重も維持しています。

非常に元気で、健康診断でも問題はありませんが、体重が落ちすぎる場合は、虫の量を調整しています。

痩せすぎる事は無いですし、給餌の回数が少ない分、餌食いも良いです。


但し、個体差はあるので、まずは獣医師に、どれくらいの体重が良いのか確認してください。

その後、1ヶ月ほど2、3日に1回体重測定をし、適切な餌の量を調べてください。


とても運動量が多く、同じ給餌の仕方をしても痩せてしまう子もいます。そういう子は虫食メインで、給餌していく方が良いかもしれません。(はりすけがそれに当たります)


上手に育てられている方も多いと思いますので、ここまで書く必要はないのですが、何かの折にちょっとした知識として活用していただければ、と思います。


☆とげまる(750g時代)のレントゲン☆


☆はりすけ(痩せ型)のレントゲン☆





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