良い話は続くもので…
本日の早朝、友人からお借りしていた「さつきちゃん」という子の産卵が終わりました。(父親はトゲタローです)
今回は今まで最長の11時間の産卵となりました。
フトアゴの産卵は、
1.お腹を触って抱卵していることが確認できるようになる
2.ご飯を食べなくなったり、走り回ったりするようになる
3.産卵床(衣装ケースに黒土を30kg以上入れたもの)に穴を掘る
4.納得いくまで掘った後に産卵する
というのが、基本的な流れになります。
私の中では、3.がとても難しく、非常に時間がかかったりします。
基本的には、衣装ケースの真ん中になだらかな山を作り、上部を少し固めてから、中に抱卵した子を入れてあげ、上から目隠しとして、毛布などをかけてあげると自分から掘り始めてくれることが多いです。
ただ、産卵床が気に入らない場合は直ぐに出てきてしまいますし、少し掘ってみて土が崩れてしまったりしてもやる気をなくしてしまいます。
ですので、予め少し奥まで掘った洞窟状のものを作って頭を突っ込んでみたりするのですが、これも高さや奥行きが気に入らないと直ぐにやめてしまいます。
初産の子は、産卵床を気に入ってくれないことも多々あり、気に入るまで洞窟を作り直したりします。2、3時間かかることもしばしばあります。今回はここで8時間かかりました。
2時間掘ってみたけど嫌だった、その後も何時間か掘ったけどしっくりこなかった、など相性が合わず、大変苦労をかけてしまいました。
最後に作った洞窟は気に入ってくれたようで、約2時間ほど掘って、無事産卵してくれました。
合計10時間前後掘り続けてくれたことに本当に感謝です。すごい体力ですよね。
今回は16個の卵を産んでくれ、長時間の出産にもかかわらず、元気に過ごしています。
☆さつきちゃんは手前の子です☆
☆8時間かけてようやくここまで来ました☆
☆産んだ直後の産卵床☆
☆こんなに奥まで掘って卵を産みます☆
☆最後はタッパーに入れて管理室へ☆
今回は仕切り直しかと思っていましたが、苦しそうに息をしながら、本当に頑張ってくれました。母親はやっぱり強いですね。
文章だけでは非常に伝わりにくいのですが、実際産卵をしている姿を見ると、卵を産むまでの工程、そして産卵、この2つでどれだけ消耗するかがよくわかります。
お迎えする時の気持ちにも影響が出るぐらいの出来事なので、時間と機会がありましたら、立ち会ってみるのも良いかと思います。
いつ産卵をさせるか確定させることができないのが難点ですが…(数時間程度なら調整できます)
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